高校美術部日本一の座を争う『アート甲子園』。
全国6ブロックから選抜された代表6校の中から、
ついに入賞作品が決定!
東京大学名誉教授・ アーティスト 文化庁メディア芸術祭初代総合審査委員長
CGの黎明期より独自の数理アルゴリズムGrowth Model により生み出された作品で世界的注目を集める。現在も未来生命体のインテリジェンス、beyond AI、をテーマにヴァーチャル、リアルの双方からアート&サイエンス作品を追求している。
1985年単行本『エレキな春』で漫画家としてデビュー。パロディーを中心にした新しいタイプのギャグマンガ家として注目を浴びる。様々なマンガのジャンルで意欲的な作品を発表し、近年では映像、アートなど多方面に創作の幅を広げている。
東京芸術大学大学院美術研究科卒業後、1991年にNHKに入局。
ロゴをデザインするなどブランディングでNHKの革新を牽引。
また、解説委員(社会・科学・文化・芸術担当)としても活躍。
芸術文化・ITなど多方面で縦横無尽に活動する傍ら、アーティストとして最先端のアート「映像絵画」を生み出す。
現代を生きていく上で、インターネットを使ったコミュニケーションは逃れられない。
周りの繭の部分は人との繋がり、輪を表現しており、その繭が破れることで自分の殻を破り、新しいコミュニティーを作るという前向きさを表しました。
また、宇宙服は周りの空気を読みたくないことを表しています。
インターネットの世界はコミュニケーションツールとしてこれからも循環し続けること、
自分達はその世界に柔軟に対応していきたいと考え、作品名を「循環」にしこのような作品を制作しました。
・普段平面ばかりを制作していたので、立体を作ることで大変なことが多かった
・1・2・3年と全学年が協力して作品ができてとても楽しかったし嬉しかったです!
宇宙(情報社会)を自由に旅する宇宙飛行士に扮した二人の若者だが、実は錯綜したネットワー ク社会の中に閉じ込められたような状況が、とても上手く表現された作品だ。描写力もさすがだ が、ネットワークを表す錯綜した線の立体表現がとても良い。 作品の見せ方としては半立体の絵画というイメージだが、あえてインスタレーションとして設えて も良かったのではないかと思わせる。これからの様々な可能性を感じさせる作品だ。
「コロニケーション」は、「コロナ」と「コミュニケーション」を足した造語。
マスクをした世界のいろいろな国の人たちが、テーブルの上に居座り
どでかいコロナウィルスをとり囲んでいます。
・世界のいろいろな国の人たちの多様性を表現。
・断熱材を削ったり、貼ったりして、立体感を出しました。
・断熱材の切り出し、色とりどりに見せるための配色に苦労した。
原色と単純化された人物のレリーフ表現が独特な味を感じさせる作品となった。写実的な表現を避け単純化した人間たちだが、オリジナリティを出すためにもっとデフォルメをしても良かったのではないか!そして作品全体のカラーマネージメント(全体のトーン)の視点を持つと作品としてのレベルがグッと上がるのではないか?
人と人がつながる言葉を大きな吹き出しに貼っています。
吹き出しは「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」「どういたしまして」の4つです。
それぞれ色んな国の言葉や方言など,様々な表現を探しました。
・普段の制作は個人で行うことがほとんどなので,共同制作が楽しかった。
・半紙を貼っても貼っても,なかなか厚みが出なくて大変だった。
・自分が担当した吹き出しに,いっそう愛着が湧いた。
コミュニケーションの一つである「ことば」を伝える一つのメディア マンガのふきだしをモチー フに立体表現にした卓越したアイデアが光った作品だ。 参加したくなるインタラクティブな表現に仕立てたところが特に良い。立体ふきだしの表現の完 成度とそこに描かれた文字の形や色をもう少しだけマッチさせるとさらに良かったのでは?
誰もがマスクをした暗い社会が自分の心の中にまで押し寄せ、 そこから抜け出したい思いを、マスクを外し叫ぶ自分の姿で表現しました。
作品に対しての想い・あと二年でこの学校は統合されてしまうので、最後に何か残したい
・数人でこのサイズの油絵をやったことがなかったので、統一感出しつつ
部員の個性も生かす、兼ね合いが難しかった。
ストレートなメッセージを伝える表現力が魅力の作品だ。現代社会の持つ課題を独自にイメージ して暗いトーンの中に抑制された表情の様々な人の姿を描いた表現が秀一だ。中央の若者の叫び の表現に特に力量を感じる。遠景に浮かび上がる街並み(ビル群)の表現がもっと緻密に表現さ れると人々の表現との差異が出てさらに緊張感が出たのではないか?
複雑に多様なものが折り重なって、言語の壁があり、 時系列も全くハチャメチャなものが「コミュニケーション」のような気がした。
作品に対しての想いお互いの画風の良さを知り尽くしているので、一つのテイストにまとめてしまうのではなくステッカーを貼り重ねたような構成にしました。
それぞれのメンバーが自由に描いた人を構成して一枚の作品に仕立てたグループ制作ならではの表現になった。現代アートは多様性の象徴だが、こんな表現の作品もあっても良いと思わせる。展開がいろいろイメージできる作品となった。
必ず心や体、声など様々なコミュニケーションが生まれるシーソーをモチーフにしました。
また、四角錐という形や学科色である赤、青、黄、緑の4色で相模原弥栄高校の特色である「4学科」という個性を表しました。
近年の新型コロナウイルス感染症によるコミュニケーションの変化がこれから良い方向に変わっていきますように、という願いを込めて制作をしました。
色分けされた透明なピラミッドの中に浮かび上がるシーソー。雨に濡れた公園にひっそりと佇ん だシーソーが醸し出すメッセージは何なのか、、そこでタイトルを見ると意味深い「また明日」 という言葉。タイトルと表現がある意味とても上手くコミュニケーションをしている作品だ。 表現された地面のテクスチャーがとにかく良い。上手くシーソーを引き立てている。 もっと広い空間設定でも良かったのではと思わせる。